意外な原因

 昨日発覚したISIですが、その原因は意外なものでした。 

 最初は、トランスミッターからレシーバー間のマイクロストリップラインの問題だと考えていました。というのも、マイクロストリップラインの片方が、L1からL4へ行き、さらにL1に戻るような配線になっていたからです(下図)。
Crossed_MicrostripLine.jpg
 このクロス部分でISIが発生していると思ったのです。ですので、このクロスしているパターンを切り、細い50Ωの同軸ケーブルで直結してもISIは出ています。
 さらに、クロスしていないパターンをマイクロストリップラインを切って、同軸でつないでもやはりISIが出ます。
 
 こうなると全く別の理由が考えられます。トランスミッター側の波形にISIがなくて、レシーバの入力端子でISIがでるとしたら、レシーバICの入力が怪しいです。
 
 そこで、マイクロストリップラインを元に戻し、レシーバICの入力端子をマイクロストリップラインに接続しないようにして、50Ωの終端抵抗をつけるだけにしてみました。その結果が下図。
080409-non-IC.jpg
 すごくきれいです。ISIは全くありません。なんとISIの原因は、レシーバICの入力端子に存在する寄生成分だったのです。
 
 若干言い訳をさせていただくなら、レシーバに使ったICは元々ある特定用途向けのICで、このレシーバとペアになるトランスミッタを前提にしています。しかし今回は、そのトランスミッターではないICを使ったため、このようなことが起きた可能性があります。
 
 もっとも考えられるのは、レシーバの入力端子のキャパシタンス成分です。今回プリント基板を設計するとき、その入力容量を考慮した設計をしたはずなのですが、パターンを再度見直してみると、その設計が甘かったかもしれない、と思っています。
 
 また、本来ペアになるためのトランスミッターを使っていないということもあるでしょう。
 
 いずれにせよ、イレギュラーな使い方をしているわけで、そのレシーバーメーカーに問い合わせる訳には行きません。
 
 今回の回路は、このレシーバ入力にある程度のISIがあったとしても、性能には影響がでない回路にしてあるので、おそらく問題にはならないと思います。
 
 それは今後のデバッグを慎重に行ってゆきたいと思います。

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